生活習慣病とは食、運動、睡眠、喫煙、飲酒、ストレスなど毎日の生活習慣の蓄積が原因ととなって発症する病気を総称して生活習慣病と言います。
日本人のかなりの割合が生活習慣病が直接または間接的に関係した病気で亡くなっています。
生活習慣病とはどんな病気を言うのでしょうか?
「肥満症」「糖尿病」「高血圧症」「脂質異常症」の4つが代表的なものです。
動脈硬化や虚血性心疾患、骨粗しょう症、がんなどは、遺伝的な要因をもとにした生活習慣病と呼べるものです。
予防と改善方法
食生活
体は食によって作られていることを認識しましょう。質と量をバランスよく、1日3食規則正しく摂ることが大切です。
バランスのとれた食事とは、主食(ごはん類)、主菜(卵、肉、魚、大豆など)、副菜(野菜)などバランスよく食べること。
塩分は控えめに。
ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む野菜や果物を摂るようにする。
「孤食」を避け、家族や友人と「供食」する。
市販の食品や外食では、栄養成分表示をチェックすること。
運動
意識的に体を動かすことが大切です。
無理をしないで徐々に運動量を増やすこと、慣らしていくこと。長続きさせること。
1日60分を目安に習慣化すること。
65歳を過ぎたら、1日40分くらいを目安に運動します。
筋肉をしっかり使う運動がいいでしょう。(レジスタンス運動)
酒とたばこ
適量のお酒は、血行促進、ストレス解消の効果があります。
しかし飲みすぎると、肝臓障害、脂質異常、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病を引き起こします。
タバコの煙には、ニコチン、タールなど200種類以上の発がん性物質が含まれます。
一酸化炭素が含まれ、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化を引き起こします。
ニコチンには依存性があり、副流煙受動喫煙により周りの人に迷惑となることを理解しましょう。
メタボリックシンドロームと肥満
肥満とは体内に過剰な脂肪が蓄積した状態を言います。
BMI=体重÷身長÷身長
BMIの値が、18.5未満は、やせ型。
18.5〜25未満は普通。
25以上が肥満。35以上は高度肥満。
腹囲が男性85以上、女性90以上が要注意となっています。
「内臓脂肪型肥満」「皮下脂肪型肥満」に分けられます。
メタボリックシンドロームは内臓に脂肪がついているため、肥満だけでなく、高血圧、脂質異常、高血糖などが複合している状態です。
メタボリックシンドローム診断の基準は、腹囲が基準以上で、高血圧、脂質異常、高血糖の3つのうちどれか2つ以上にあてはまる場合を言います。
高血圧:収縮期血圧130oHg以上または拡張期血圧85oHg以上。
脂質異常:中性脂肪150r/dlまたはHDLコレステロール40r/dl未満。
高血糖:空腹時血糖値110r/dl
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肥満の原因
食事として摂取したエネルギーより使用するエネルギーが少ないことで、余ったエネルギーが内臓脂肪、皮下脂肪となるからです。
食べ過ぎと運動不足。基礎代謝の低下も考えられます。
年齢と生活スタイルにより食べ方、運動の仕方を変えなければなりません。
生まれつき基礎代謝が低い肥満遺伝子を持っている方もいます。
たとえ肥満遺伝子を持っていても、食事、運動で肥満になりにくくなります。
食生活での改善
メタボリックシンドロームは自覚症状がありません。
放置すると動脈硬化から脳卒中、心疾患、糖尿病を発症する恐れがあります。
食生活の改善が欠かせません。
糖質の合わせ食いは止める。
糖質は野菜を先に食べたりたんぱく質を一緒に食べる。
ゆっくり食べること。満腹感を得るため。
1日3食で間食は減らす。
「ながら食い」は食べすぎにつながります。
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